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第24回グラミー賞(1982):John Lennon死後の『Double Fantasy』AOTY+Kim Carnes『Bette Davis Eyes』

8月16日
読了時間: 2分

更新日:3 時間前

1982年2月24日、シュライン・オーディトリアムで開催された第24回グラミー賞は、1980年12月に凶弾に倒れたJohn Lennonの遺作『Double Fantasy』(Yoko Onoとの共作)が最優秀アルバム賞(AOTY)を受賞する追悼の場となった。同夜、Kim Carnesは「Bette Davis Eyes」でRecord of the Year+Song of the Yearを制覇し、追悼と新時代の幕開けが交錯する歴史的な回となった。

出来事の背景

1980年11月、John LennonとYoko Onoは5年間の音楽活動休止を経て『Double Fantasy』をリリース。「(Just Like) Starting Over」「Woman」「Watching the Wheels」「Beautiful Boy」「Dear Yoko」など、家族と再生をテーマにした穏やかな楽曲群が収録された。

リリースから3週間後の1980年12月8日、Lennonはニューヨーク・ダコタハウス前でMark David Chapmanに射殺された。世界中が衝撃に包まれ、『Double Fantasy』は急速にチャートを駆け上がり、Billboard 200の1位を記録した。

グラミー側はLennonの追悼として、AOTYで本作を讃えることを事実上既定路線として進めた。受賞そのものは予想されていたが、Yoko Onoが受賞ステージに登壇するシーンの感動は誰にも予想できないものだった。

受賞の瞬間

AOTY発表 — John Lennon & Yoko Ono『Double Fantasy』。Yoko Onoとデヴィッド・ゲフィン(Geffen Records創立者)がステージに登壇。Yokoは「Johnと私は『Double Fantasy』を皆さんへの愛の贈り物として作りました。Johnは今、私たちと一緒にここにいます」と短く、しかし会場全体を涙で包む言葉を残した。

Kim Carnes「Bette Davis Eyes」はROTY+SOTYを制覇。Donna Weiss/Jackie DeShannon作詞作曲のこの曲は、Carnesのハスキー・ヴォイスとシンセサイザー・サウンドで全米9週連続1位を記録した1981年最大のヒット。

Best New ArtistはSheena Easton。スコットランド出身の新人歌手は「Morning Train (9 to 5)」「For Your Eyes Only」のヒットで一躍世界的スターとなった。

文化的・産業的意義

『Double Fantasy』のAOTY受賞は、アーティスト死後の作品評価という難しい問題に対する一つの先例を示した。以降、Tupac Shakur、Notorious B.I.G.、Mac Miller、Juice WRLDら死後リリース作品の評価軸はすべてこの夜の延長線上にある。

Kim Carnesの「Bette Davis Eyes」は、シンセサイザー・ポップが本格的に主流となる1980年代サウンドの先取りでもあった。MTV開局(1981年8月)直前のこの受賞は、ビジュアル+電子音響の時代到来を予言する象徴的事件だった。

GAJ視点 / 日本の音楽業界への示唆

Yoko Onoの存在は、日本人アーティストが世界的音楽史の中心に位置した数少ない例である。彼女がジョンとの共作で得たAOTY、その後のアーティストとしての継続的活動は、日本人クリエイターの国際的プレゼンスを長期的に示し続けている。

GAJは、日本にルーツを持つ国際的アーティストの歴史的位置付けと、現代の日本人クリエイターへの示唆について継続的に発信していく。

発行:株式会社BRUSH MUSIC / GAJ ヒストリー

 
 
 

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