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第27回グラミー賞(1985):Tina Turner(45歳)『What's Love Got to Do with It』復活ROTY+Cyndi Lauper BNA

8月16日
読了時間: 3分

更新日:3 時間前

1985年2月26日、シュライン・オーディトリアムで開催された第27回グラミー賞で、45歳のTina Turnerが『What's Love Got to Do with It』によりRecord of the Yearを受賞 — 個人的危機と業界の偏見を乗り越えた奇跡の復活劇となった。同夜、Cyndi LauperがBest New Artistを受賞し、女性アーティストの新旧2つの頂点が同じ夜に交差する歴史的回となった。

出来事の背景

Tina Turnerは1976年に夫Ike Turnerからの長年の家庭内暴力から逃れ、独立アーティストとして再出発したが、長らくキャリア低迷期にあった。1984年6月リリースの復活アルバム『Private Dancer』は世界で2000万枚を超える大ヒットとなり、彼女を「ロックンロールのクイーン」として完全復権させた。

「What's Love Got to Do with It」はTerry Britten/Graham Lyle作曲の楽曲で、当初はDonna Summerに提供されたが断られ、Tina Turnerが歌うことになった。全米Billboard Hot 100で3週連続1位を記録し、彼女初の全米1位シングルとなった。

Cyndi Lauperは1983年デビュー・アルバム『She's So Unusual』が「Girls Just Want to Have Fun」「Time After Time」「She Bop」「All Through the Night」と4曲連続Top 5入りという史上初の女性アーティスト記録を樹立した新人だった。

受賞の瞬間

Record of the Year発表 — Tina Turner「What's Love Got to Do with It」。Turnerはステージに登壇し、「みなさんありがとう、ありがとう」を繰り返した後、「神に感謝する、そして自分を信じ続けられた事実に感謝する」と力強くスピーチした。

Tinaはこの夜、ROTYに加えBest Pop Vocal Performance(Female)、Best Rock Vocal Performance(Female)の計3部門を受賞。45歳という年齢でのこれだけの主要部門制覇は、女性アーティストの「賞味期限」という業界の偏見を完全に打ち破る快挙だった。

Cyndi LauperがBest New Artistを受賞。スピーチでは「私の家族と、私を信じてくれた全ての人々、特にエピック・レコードのみなさんに感謝する」と語った。AOTYはLionel Richie『Can't Slow Down』、SOTYはStevie Wonder「I Just Called to Say I Love You」が受賞。

文化的・産業的意義

Tina Turnerの45歳での復活ROTY受賞は、女性アーティストのキャリア寿命に対する業界の固定観念を根本から覆した。Cher(53歳でBelieve)、Madonna(40代以降の継続的活動)、Beyoncé(40代でRenaissanceツアー)、Tina Turner自身の80歳までの活動継続は、すべてこの夜の延長線上にある。

新旧女性アーティスト(Tina Turner+Cyndi Lauper)の同夜表彰は、グラミーが世代を超えた女性パワーを公式に讃える場となった象徴的事件だった。

GAJ視点 / 日本の音楽業界への示唆

日本の音楽業界では女性アーティストの年齢に対する偏見が今なお根強いが、Tina Turnerが45歳でROTYを獲得した事実は、グローバル基準では年齢が才能の評価軸でないことを示している。中島みゆき、松任谷由実、矢野顕子、宇多田ヒカルらが長期にわたり創作活動を続けている事実と直接呼応する。

GAJは、日本の女性アーティストが年齢を超えて持続的に評価される環境整備について継続的に提言していく。

発行:株式会社BRUSH MUSIC / GAJ ヒストリー

 
 
 

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