最近の梅田サイファーの活動は本当に活発で素晴らしく、もちろんR-指定が牽引しているイメージがあるかもしれないが個々のラップスキルや個性は本当に類を見ないメンバーが集まっていると思っている。
初めの出会いはリーダー的存在でもあるKZ君とで彼のフレキシブルな活動と、柔軟なライフスタイルに刺激をもらって
コロナ禍で直接会うことはなかなか無い中でSNSやメッセージを通じて常にチェックしてきたつもり。
定期的に音源を発表して今の自分、過去の自分、未来の自分と戦ってる印象で彼の等身大のリリックは本当に心に突き刺さる。そんなKZ君と一緒にゆるいトラックで一緒にやらせてもらった作品も是非ともチェックしてほしい。
さてそんな中、KennyDoesとも一緒に作品作りしていくことが決まってき、
F1REWORKSのトラックをチョイスしてもらいラップをのせてもらい、かっこいいパラのデータを録り終えた状態で僕の方へデータがきた。
今回は全体のプロデュースをやらせてもらっているので、届いた音源データを何度も見つめていきアレンジをさらに追い込み、ミックスダウンとマスタリングをしていった。
やはりストリーミング時代なので音数をいかに減らして、インパクトある音で勝負するかが大事だと思っていたのでアレンジ&ミックスダウンという僕なりの手法で進めていった。
コンプとか、音数で若干グルーブポイントも変わっていくので(本当は良くないけどねグルーブポイントが変わるのは笑)タイムをイジりながら、KennyDoesの切れ味抜群のラップが活きるように丁寧に音を抜いていった。
今回トライしたのは、
1:電源向上
オーディオインターフェース、スピーカー電源などをFURUTECHに一新して音のダイナミックレンジを向上させた。また、今回はM\Sに時間をさいて奥行きと広がりの調整をしっかりやっていった。ここはうまいこといけたと思う。まだまだ向上していかないといけないけどこの短時間でこのクオリティーにまで持って行けたことはエンジニアとしては納得いってる。
2:ソフト面
ソフトはBrainworksが最高。あとベターにiZotopeを組み合わせてEQの追い込みもしていった。基本F1REWORKSサウンドはあったかい系やビンテージ系のコンプとかEQとかをガンガン使って音作りしていくので僕の方でさらに温かみを出さないように意識してシンプルにしていく。意外と1176コンプは味を加えすぎずいい感じで定番感出してくれるので、たまに登場させた。
3:デュレーション
ここはHIPHOPで一番大事な部分だと感じてる。特にキックのデュレーションには時間をかけた。意外と伸びすぎててグルーブ感が悪かったり、音があたってて音圧が上がらなかったり、音が波打ってしまったりするのでキックメインだけど他の音の細部も見ていってデュレーション調整(GATE)をかけていった。また最近キックがステレオで広がってるサウンドも多いのでその辺も参考にしつつ調整した。
そんなこんなで作品は完成した。
続いてミュージックビデオ
KennyDoesのリリックは前向きで常に色々な事に挑戦していってる彼の意気込みを感じる内容が個人的に多くあるなと感じておりパワーをもらう。
そのパワーとは裏腹でマインドは冷静で一つ一つ丁寧に確実にこなしていくスタイルなのかと解釈していて、クール(青)かつパワフル(赤)かつ論理的(緑)な部分を表現したいと思った。そこで、部屋でクールにラップしているシーン。煙をふかしマインドの中身に入った瞬間にLEDの森のKennyDoesの世界観に入るという内容に仕上げた。ストーリー仕立てというよりも雰囲気や彼のかっこいい動きを大事にした。
これからコロナ終焉を向かえ、デジタルライフとアナログコミュニティのハイブリット時代に突入していく。
2021年は僕にとって転機。今まで完全に裏方でアーティストを支える立場で動いていたけど自分のクリエイティブを全力で出していきたいと思ってる。
BRUSH MUSICはアーティストサポートで何でも屋。という雑多なイメージがもちろんあると思う。
でも数年前からブランディングをやり直しており、これからは僕がかっこいいと思うことだけにフォーカスしていきたいと思ってる。
そして何でも屋から、行けてるレーベル&レコード会社。そしてグローバルに展開していく大阪屈指の音楽エージェント会社に発展していく。
この新しいムーブメントを作って大阪万博までに関西No1になり、そして世界で評価されるプロジェクトにしていきたい。
僕にとってはこの作品はすごく重要でこれからガンガン個人もそうだし、クリエイターチームを再構築してガンガン音源を出していきたい。
まずはこの5曲入りEP「LATE」を聴きまくってほしい。
そして音楽ラバーと共に日本の音楽シーンを盛り上げていきたい。
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