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【音楽ビジネス研究所】エントリー画面の落とし穴|表記ゆれ・ISRC・3000×3000|配信実務シリーズ #6

5 日前
読了時間: 3分

更新日:3 日前

配信登録のエントリー画面は、埋めるだけなら難しくありません。難しいのは、間違えると後から直しにくい項目がどこかを知っていることです。たとえばアーティスト名。大文字と小文字の違い、単語の間に入る空白。この程度のブレで、Spotify上に同じ名前のアーティストが二つ存在してしまいます。つまりアーティストページが割れます。

「音楽ビジネス研究所 配信実務シリーズ」の第6回を公開しました。僕が行った音楽配信実務の講義をもとに、アシスタントMCのウェル君とカムちゃんが解説してくれています。第6回は、エントリー画面の入力項目をひとつずつ点検していく回です。

アーティスト名は1曲目で正式表記を決める

入力欄は日本語表記(カタカナ)と英字のアーティスト名に分かれています。英語のバンド名であれば、日本語表記欄にはカタカナ、アーティスト名欄には英字を入れます。ここを間違えると全部が狂います。表記ゆれの主犯は、大文字・小文字の違いと、単語の間の空白です。リリースを重ねるほど直しにくくなる項目なので、1曲目の入稿の時点で正式表記を確定させておきます。ジャンルとサブジャンルも飾りの項目ではありません。検索にかかったときのキーワードとして機能するので、空欄や雑な設定のままだと、見つけてもらう経路がそのぶん細くなります。

コントリビューター欄に自分の名前を残す

ミックスやマスタリングのエンジニア欄は任意です。僕がすすめているのは、その隣にある「その他コントリビューター」の使い方です。A&Rやプロデューサーとして楽曲の登録を手伝ったなら、自分の名前をここに書いておく。書いた名前はSpotify側で見えたり、裏のデータに紐づきます。結果として、この人はこのアーティストを手伝っている、という事実がデータとして残ります。実績が形に残りにくい裏方の仕事において、これは自分の仕事を記録に残すひとつの手段です。

ISRCと、ジャケットの仕様

ISRC(国際標準レコーディングコード)は、一曲ごとに割り当てられた世界標準の楽曲IDです。Spotify、Apple、Amazonといった各配信サイトの裏側のデータベースは、この番号で「その番号=この曲」という紐付けを持っています。発行するのはISRCを保有しているレコード会社やディストリビューションの会社で、一般社団法人日本レコード協会にオンラインで申請する形も案内されています。一方のJANコードはCD時代のバーコードの名残で、配信の実務では使いません。音源はマスター音源を渡すこと。ジャケットは正方形で、3000×3000ピクセル以上を推奨します。推奨を大きく下回るサイズで入稿するとボケた状態で世に出てしまうので、ジャケットを作る人に対して先に仕様を指示しておくのがA&R側の仕事です。

この回で話していること

  • アーティスト名の表記ゆれでアーティストページが2つに割れる話

  • ジャンルとサブジャンルが検索の入口になるという話

  • 「その他コントリビューター」欄に自分の名前を残す意味

  • ISRCとは何か、なぜ配信に必須なのか/JANコードは何の名残か

  • マスター音源とジャケット3000×3000ピクセル推奨という仕様

このシリーズは、僕が行った43分の音楽配信実務の講義を、テーマごとに8本に分けて解説していくものです。配信登録・権利・ピッチング・売上・マーケティング資料まで、順を追って扱っていきます。第7回・第8回も順次公開します。

シリーズ全体の地図にあたる第1回はこちらです:配信は登録して終わりじゃない|リリースに必要な4ステップ

なお、公開されている情報と講義時点の内容に基づく解説です。制度や各サービスの仕様は変わることがあるので、実際に手を動かすときは最新の情報をご確認ください。

音楽ビジネスのご相談はこちら:https://www.brushmusic.com/businesssupport

参考にこちらもどうぞ:音楽ビジネス研究所「配信は登録して終わりじゃない|リリースに必要な4ステップ(配信実務 #1)」

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